猫の尿崩症
尿崩症は、抗利尿ホルモン(尿を濃縮することにより、水分の再吸収を行ない、生体の水分調整をしている)の視床下部での産生が障害されたり、腎臓でうまく作用しないために生じる病気です。
具体的には、交通事故で頭を強打し、傷害を受けた後に発生することが多いです。
他には、産生部位である視床下部(脳の下の部分)には、組織構造上の異常は存在しないのに、機能的に問題があり、水分の調節に充分なADHが産生されない時に生じます。
また、ADHは充分に産生されるのに、作用部位である腎臓に問題があり、ADHが腎臓で作用しない場合を、腎性尿崩症といいます。
次に、小体機能充進症について。
上皮小体は、甲状腺上に付着した小さな内分泌器官で、生体のカルシウムの調整を行なっています。
カルシウムは生体にとって、きわめて重要なイオンで、この血中の濃度が下がると、動物はケイレンを起こして死んでしまいます。
猫に関して重要なのは、栄養性二次性上皮小体機能充進症です。
これは、カルシウムとリンのバランスの悪い食事を与えられることに原因しますので、栄養性症患の範疇に入るかもしれませんが、PTHという、上皮小体よりのホルモンが、重要な働きをしますので、ここで少し述べてみたいと思います。
食事中のカルシウムとリンの比率は、おおむね一対一を理想とします。